コンテンツへスキップ
logo

GMKtec EVO-T1 - AI時代を切り拓く、Core Ultra 9 285H搭載ミニPC

Published on
GMKtec EVO-T1 - AI時代を切り拓く、Core Ultra 9 285H搭載ミニPC

2025年7月22日にGMKtecが発売したEVO-T1は、Intel Core Ultra 9 285Hを搭載し、99 TOPSのAI性能を備えたハイエンドミニPC。64GB DDR5、最大12TBストレージ対応、4画面同時出力など、ハイエンドデスクトップに迫るスペックをコンパクトな筐体に詰め込んでいます。

2025年7月22日、GMKtecはEVO-T1をグローバル発売しました。Intel Core Ultra 9 285Hを搭載し、99 TOPSというAI性能を備えたハイエンドミニPCです。価格は64GB/1TBモデルで**$999(約15万円)から、日本のAmazonでは137,299円〜**(セール価格)で購入可能です。

目次

スペック

GMKtec EVO-T1

| ■ GMKtec EVO-T1 | | |---|---| | プロセッサ/主要チップ | Intel Core Ultra 9 285H(16コア/16スレッド) | | グラフィックス/アクセラレータ | Intel Arc 140T + Intel AI Boost NPU | | メモリ | 64GB DDR5-5600(最大128GB) | | ストレージ | 1TB/2TB M.2 PCIe 4.0(3スロット、最大12TB) | | インターフェース | HDMI 2.1, DP 1.4, USB4, OCuLink, USB 3.2×4, 2.5GbE×2 | | 電源/消費電力 | TDP 45-80W(最大115W MTP) | | OS/ソフト | Windows 11 Pro | | サイズ/重量 | 154×151×73.6mm、約910g |

特徴

主要コンポーネント

心臓部はIntel Core Ultra 9 285H。6つのPコア(Performance)、8つのEコア(Efficient)、2つのLPE(Low Power Efficient)コアを組み合わせた16コア/16スレッドのハイブリッド構成で、最大ブースト時には5.4GHzに達します。キャッシュは24MBと潤沢で、マルチタスクや重い処理にも余裕があります。

TDPは標準45Wですが、EVO-T1では最大80Wまでの連続動作が可能とされており、一部のテストでは競合のGeekom Mini IT15(同CPUを搭載)を上回るパフォーマンスを発揮しています。デュアルファンとベイパーチャンバーによる強力な冷却システムがこれを可能にしているんですね。

統合GPUはIntel Arc 140Tで、最大2.35GHzの動作クロックと**77 TOPS(INT8)**のAI処理能力を発揮します。内蔵グラフィックスとしては業界最高レベルで、軽量な3Dゲームやクリエイティブワークにも対応できるのがうれしいところです。

メモリとストレージ

メモリはDDR5-5600で、出荷時は64GB(32GB×2)構成。最大128GBまで増設可能なので、動画編集やデータ分析など、メモリを大量に消費する用途にも対応できます。一部のモデルでは96GB(48GB×2)構成も販売されています。

ストレージはM.2 2280 PCIe 4.0 x4スロットを3基搭載。出荷時は1TBまたは2TBですが、最大**12TB(4TB×3)**まで拡張可能です。NASやメディアサーバーとしての運用も視野に入る大容量対応ですね。

生成AI性能

EVO-T1の最大の特徴といえるのが、合計99 TOPSのAI処理能力です。内訳はCPU:9 TOPS、GPU(Arc 140T):77 TOPS、NPU(Intel AI Boost):13 TOPSとなっています。

公式情報によると、DEEPSEEK 32Bクラスの大規模言語モデルを約15トークン/秒で実行可能とのこと。ローカルでのAI開発や、クラウドに依存しないプライベートなAI活用に最適です。プリインストールの「GMK AI Assistant」を使えば、セットアップの手間なくローカルAI機能を試せます。

その他(ネットワーク/ポート/給電/冷却 等)

ネットワークは2.5GbE×2(Realtek 8125BG)の有線LANを搭載。無線はWi-Fi 6(AX200、最大2.4Gbps)Bluetooth 5.2を装備しています。デュアル2.5GbEは通常の1Gbps環境に対して約2.5倍の帯域を確保でき、NAS連携やファイル転送の効率が大幅に向上します。

映像出力はHDMI 2.1(8K@60Hz/4K@144Hz対応)、DisplayPort 1.4USB4(DP Alt対応)の3系統で、最大4画面同時出力が可能。クリエイターやトレーダーなど、マルチディスプレイ環境を求めるユーザーにぴったりです。

背面には**OCuLink(PCIe Gen4 x4)**ポートも装備。外付けGPU(eGPU)や高速ストレージを直結できるため、後からグラフィックス性能を強化したい場合にも柔軟に対応できます。ただしホットプラグには非対応なので、接続は電源オフ時に行う必要があります。

冷却はデュアルファン+ベイパーチャンバー構成。Intel Core Ultra 9 285Hの高TDP動作をしっかり支えます。筐体は154×151×73.6mmとミニPCとしてはやや大きめですが、そのぶん冷却に余裕があり、静音性と性能を両立しているのが好印象です。

外観(I/O配置・サイズ感・設置方法)

EVO-T1は金色の天板が特徴的なプレミアムデザイン。天板部分は金属製でヘアライン加工が施され、他のミニPCとは一線を画す高級感があります。ただし筐体本体はプラスチック製なので、その点は好みが分かれるかもしれません。

前面にはUSB 3.2 Gen2 Type-A×3USB 3.2 Gen2 Type-C(DP/PD対応)、3.5mmオーディオジャック電源ボタン(白色LED)Clear CMOSボタンを配置。日常的に使用する端子が前面に集中しており、アクセス性は良好です。

背面にはHDMI 2.1DisplayPort 1.4OCuLinkUSB 2.0 Type-A×22.5GbE LAN×23.5mmオーディオジャック、**電源端子(5.5×2.5mm)**を配置。映像出力とネットワークは背面にまとめられており、配線をすっきりさせやすい設計です。

サイズは154×151×73.6mm、重量は約910g。付属品にVESAマウントキットが含まれており、モニター背面への取り付けも可能です。デスク設置だけでなく、省スペースな設置にも柔軟に対応できますね。

画像(公式)とコメント

GMKtec EVO-T1 正面

金色の天板とブラックボディのコントラストが目を引くデザインです。天板は金属製で高級感があり、デスク上でも存在感を発揮します。ミニPCながら「所有欲を満たす」デザインなのがうれしいですね。

GMKtec EVO-T1 前面I/O

前面ポートはUSB-A×3、USB-C×1を装備。日常的なUSB機器の接続に不自由することはなさそうです。電源ボタンの白色LEDも主張しすぎず、品が良い印象を受けます。

GMKtec EVO-T1 背面I/O

背面にはHDMI 2.1、DisplayPort 1.4、OCuLink、デュアル2.5GbE LANなど、豊富な端子が集約されています。映像とネットワークを背面にまとめることで、デスク周りの配線がスッキリしますね。

GMKtec EVO-T1 内部構造

内部はM.2 SSDスロット×3とSO-DIMMメモリスロット×2を搭載。工具不要でアクセスできるかは不明ですが、拡張性は非常に高いです。デュアルファンの冷却構造も確認でき、高負荷時の安定動作が期待できます。

まとめ

EVO-T1は、ローカルAI処理クリエイティブワークマルチディスプレイ環境を必要とするユーザーに向いています。99 TOPSのAI性能と、最大12TBのストレージ拡張性、4画面同時出力対応など、ハイエンドデスクトップに迫るスペックをコンパクトな筐体に詰め込んでいます。一方、約15万円という価格帯は、ライトユーザーには手が出しにくいかもしれません。

個人的には、「ミニPCでここまでできるのか」と驚かされる一台です。特にOCuLink対応でeGPU拡張ができる点は、将来的なアップグレードパスが確保されているという意味で安心感があります。ただ、筐体がプラスチック主体という点は、この価格帯ならもう少し高級感が欲しかったかも、というのが正直な感想です。


関連リンク/出典

本サイトにはアフィリエイト広告が含まれます。リンク先の商品は当サイトが販売するものではなく、購入等のお問い合わせは販売店へ直接ご連絡ください。