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GMKtec NucBox K15:OCuLink・USB4対応のCore Ultra 5ミニPC

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GMKtec NucBox K15:OCuLink・USB4対応のCore Ultra 5ミニPC

GMKtecは「NucBox K15」を発売しました。Core Ultra 5 125U搭載で、OCuLink(PCIe Gen4×4)・USB4(40Gbps)・M.2 3スロット(最大24TB)と2.5GbE×2を備えた拡張志向のミニPCです。

GMKtecはNucBox K15を発売しました。Intel Core Ultra 5 125U(12コア14スレッド)を搭載し、背面にOCuLink(PCIe Gen4×4)を備えた拡張志向のミニPCです。

USB4(40Gbps)やM.2 3スロット(最大24TB)、2.5GbE×2といった構成で、自宅ラボやeGPU拡張を検討している人に刺さりやすいスペックになっていますね。Core Ultra(Meteor Lake)世代のNPU(11 TOPS)も内蔵しており、ローカルAI処理にも対応できる設計です。

価格帯はベアボーンで359ドル〜、メモリ・ストレージ搭載モデルで約8万円台〜となっており、N100系の激安ミニPCとは明確に棲み分けた「拡張重視の中堅モデル」という位置づけです。

目次

スペック

■ GMKtec NucBox K15
CPUIntel Core Ultra 5 125U(12C/14T、最大4.3GHz、12MB Cache)
GPUIntel Graphics(最大1.85GHz、ピーク7 TOPS INT8)
NPUIntel AI Boost(ピーク11 TOPS INT8)
メモリDDR5 SO-DIMM×2、デュアルチャネル、4800 MT/s、最大96GB
ストレージM.2 2280 PCIe 3.0 SSD(1TB/2TB)、内部拡張は最大3スロット(合計24TB)
有線LAN2.5GbE×2(Realtek 8125BG)
無線LAN・BTWi-Fi 6E(MediaTek MT7922/RZ616)、Bluetooth 5.2
映像出力HDMI 2.1×1、DP 1.4×1、USB4(DP 1.4)×1、USB-C(DP 1.4)×1
前面I/OUSB-C(20Gbps、PD 100W input、DP 1.4)×1、USB-A(10Gbps)×3、3.5mmオーディオ
背面I/OUSB4(40Gbps、PD 100W input、DP 1.4)×1、USB-A(480Mbps)×2、OCuLink(Gen4×4、no hot-swap)×1
サイズ154×151×73.6mm
重量約877g(本体)
電源DC IN 20V/5A(5.5/2.5mm)、PD 100W input対応表記あり
対応OSWindows 11 Pro(プリインストール)、Linux/Ubuntu対応表記あり

OCuLink(PCIe Gen4×4)とUSB4(40Gbps)を背面に搭載し、M.2 3スロット(合計24TB)と2.5GbE×2を備えた拡張志向のミニPCです。Core Ultra 5 125UのNPU(11 TOPS)とGPU(7 TOPS)を内蔵しつつ、eGPU接続やストレージ増設の余地を残している点が特徴です。

特徴

SoC(Core Ultra 5 125U)

本機に搭載されるIntel Core Ultra 5 125Uは、Meteor Lakeアーキテクチャの省電力Uシリーズです。P-core 2基、E-core 8基、LP E-core 2基という合計12コア14スレッド構成で、TDP 15W〜35Wの範囲で動作します。製造プロセスはIntel 4(7nmクラス)で、従来のCore iシリーズからチップレット構成に移行した世代ですね。

CPU性能は12〜13世代Core i5のU型番とほぼ同等、またはやや上回る程度です。純粋なマルチスレッド性能を求めるなら、AMD Ryzen 7 7735U/7840Uや、デスクトップ向けのCore i5-12400/13400の方が上。ただし、本機はNPU内蔵・省電力・拡張I/Oという方向で差別化しているので、CPUベンチを最優先にする構成ではありません。

公式仕様では「Silent 15W / Balanced 25W / Performance 35W」のパワープロファイルが明記されています。ミニPCの筐体サイズと冷却設計次第では、常時35Wが維持できない可能性もあるため、持続性能は実機次第といったところです。

OCuLink搭載で外部GPU拡張の選択肢

K15の分かりやすい差別化は、背面にOCuLink(PCIe Gen4×4)を持つ点です。USB4搭載ミニPCは増えてきましたが、OCuLinkを公式に明記し、さらに「no hot-swap」という注意書きまであるのは珍しいですね。eGPU拡張を「運用込み」で考える層にとっては意味のある仕様です。

OCuLink(PCIe Gen4×4)による理論帯域は約64Gbps。USB4の40Gbpsより1.5倍以上広く、eGPU接続時のボトルネックを軽減できるのがうれしいポイントです。

GMKtec NucBox K15 OCuLink
参考:GMKtec 公式製品ページ

一方で、OCuLinkは刺さる人が限られる要素でもあります。eGPUは構成依存が強く、ドック側の要件やOS、ケーブル取り回しまで含めて初めて快適になるものです。購入前に「想定ドック」「保証範囲」「ホットプラグ不可の運用ルール」をサポート情報で確認しておくのが安全です。

USB4とType-Cの役割分担

背面にUSB4 Type-C(40Gbps)、前面にUSB Type-C(20Gbps)があり、いずれもPD 100W inputとDP 1.4の表記が見えます。K15は「Type-C=何かできるかも」ではなく、仕様欄で役割が明確に書かれているのがうれしいポイントです。

GMKtec NucBox K15 背面ポート
参考:GMKtec 公式製品ページ

ただし、PD入力の挙動は「表記があっても落とし穴」が出やすい領域です。ACアダプタ同梱が前提なのか、PD入力時に性能プロファイルが変わるのか、どのポートで給電すべきかといった点は一次情報で追加説明を見つけられませんでした。購入前にストア記載やマニュアルで条件を確認してください。

M.2 3スロットと2.5GbE×2の自宅ラボ設計

内部拡張は最大3×M.2 2280(PCIe 4.0×4)で、公式には合計最大24TBという容量主張があります。ネットワークは2.5GbE×2(Realtek 8125BG)、無線はWi-Fi 6E(MT7922/RZ616)が明記されています。机上インフラの更新(ストレージ・ネットワーク)を同時に進めたい人にとって、スペックの方向性は読みやすい構成ですね。

M.2 3スロット×8TB=24TBは、ミニPCとしては破格のストレージ拡張性。NASやファイルサーバー用途も視野に入る容量です。

GMKtec NucBox K15 M.2スロット
参考:GMKtec 公式製品ページ

注意点は「運用条件」です。M.2を3本載せると発熱と冷却の影響を受けやすく、2.5GbE×2はOS・ドライバ要件の影響を受けます。公式ページではコントローラ型番まで出ているので、購入前に使うOSでのドライバ状況を確認しておくのが現実的です。

外観

本体サイズは154×151×73.6mm、重量は約877gです。前面にはUSB-C×1、USB-A×3、3.5mmオーディオジャックが並び、普段使いの周辺機器(SSDケース、USBオーディオ、ドングル)を前面側で完結させやすい設計になっています。

背面にはHDMI 2.1、DP 1.4、USB4、2.5GbE×2、OCuLink、DC INが配置されています。据え置き前提の配線も整理しやすく、映像とネットワークを背面にまとめられる構成です。

ポート配置は前面=日常アクセス、背面=固定接続という明確な設計思想がわかります。

その他

AI性能(NPU・GPU)

Core Ultra 5 125UはMeteor Lake世代の特徴として、NPU(Intel AI Boost)を内蔵しています。公式仕様ではNPUが11 TOPS(INT8)、GPU(Intel Graphics)が7 TOPS(INT8)で、SoC全体では合計18 TOPSです。

GMKtec公式や一部メディアで「21 TOPS」という表記が見られますが、これはINT4換算やマーケティング上の丸め値と思われます。NPU単体のINT8性能は11 TOPSと理解しておくのが安全です。

競合との比較

プロセッサNPU TOPS(INT8)GPU TOPS(INT8)SoC合計(参考)
Core Ultra 5 125U(本機)117約18
Core Ultra 5 125H(Hシリーズ)1118約33
Ryzen AI 9 365(Strix Point)5050+
Snapdragon X Elite4545+
Apple M318(Neural Engine)18

本機のNPU性能(11 TOPS)は、現行のCopilot+ PC認定基準(40 TOPS以上)を下回ります。 ローカルLLMやStable Diffusionの高速化には向いていませんが、OpenVINO・Windows Studio Effects・軽量な推論タスクには対応可能です。「AI PC」としては控えめな性能ですが、OCuLinkやUSB4で外部GPUを接続すれば、AI用途もカバーできるという設計思想ですね。

なお、公式ブログでは「21 TOPS INT8」のような合算表現も出てきます。NPU単体なのかSoC合算なのかで印象が変わるため、AI用途を重視するなら公式の定義を確認しておくべきです。

購入前に確認すべき未確認事項

本稿では一次情報(公式製品ページ・公式ストア)を中心に整理しましたが、以下の項目は未確認です。購入前にストア・サポート・マニュアルで確認することをおすすめします。

  • BIOS設定:WoL、PXE、Auto Power On(停電復帰)など
  • PD給電の運用条件:同梱ACアダプタ必須か、PD給電時の制限など
  • OS・ライセンス(Barebone):ベアボーンにOSが含まれるかどうか
  • PSE・技適:日本向けのACアダプタ・無線の法規対応
  • M.2 3スロット運用時の制約:帯域共有、SATA対応スロットの条件など

まとめ

GMKtec NucBox K15は、OCuLink・USB4・M.2 3スロットという拡張志向の構成と、2.5GbE×2・Wi-Fi 6Eという机上インフラ寄りのネットワーク仕様を持つミニPCです。Core Ultra 5 125UのNPU(11 TOPS)を含むAI機能も内蔵しており、小型でありながら「盛れる」構成になっていますね。

eGPU拡張をOCuLinkで試したい人や、M.2 3本でストレージを盛りたい人、2.5GbE×2で宅内ネットワーク構成を組みたい人には刺さる一台です。

一方で、静音性・消費電力を数値で比較して買いたい人や、BIOS機能(WoL等)を必須条件にしている人、Copilot+ PC相当のNPU性能を期待する人には不向きかもしれません。

また、日本で使う場合はPSE・技適の対応を購入ルートごとに確認する必要があります。

価格表

販売元構成価格(参考)
GMKtec グローバルベアボーン$359.99〜
GMKtec グローバル16GB RAM + 1TB SSD$479.99〜
GMKtec グローバル32GB RAM + 1TB SSD$529.99〜
GMKtec JP 公式16GB/1TB〜¥79,999〜

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