
MINISFORUMはCES 2026で「AI X1 Pro-470」を発表しました。AMD Ryzen AI 9 HX 470(12C/24T)搭載で、86 TOPSのAI性能、OCuLink、USB4×2、M.2×3スロットを備えたハイエンドミニPCです。
MINISFORUMはCES 2026でAI X1 Pro-470を発表しました。AMD Ryzen AI 9 HX 470(12コア24スレッド、最大5.2GHz)を搭載し、86 TOPSのAI処理能力を備えたハイエンドミニPCです。
前世代のHX 370を搭載した「AI X1 Pro」(80 TOPS)のリフレッシュモデルで、クロック周波数向上によりCPU・NPU性能が強化されています。USB4×2、OCuLink、M.2×3スロット(最大12TB)といった拡張性を備え、ローカルAI処理やコンテンツ制作、ホームサーバー用途まで視野に入る一台ですね。
価格は公式ストアで$735.90(セール時)から、日本公式サイトでは¥124,799で案内されています。
スペック
| ■ MINISFORUM AI X1 Pro-470 | |
|---|---|
| CPU | AMD Ryzen AI 9 HX 470(12C/24T、最大5.2GHz、cTDP 15-54W) |
| iGPU | AMD Radeon 890M(RDNA 3.5、16CU、最大2.9GHz) |
| NPU | XDNA 2(55 TOPS INT8)、Platform TOPS: 86 TOPS |
| メモリ | DDR5-5600 SO-DIMM×2、最大128GB |
| ストレージ | M.2 2280 NVMe×3(PCIe 4.0×4が2基、×1が1基)、最大12TB |
| 有線LAN | 2.5GbE×2 |
| 無線LAN・BT | Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4 |
| 映像出力 | HDMI 2.1×1、DP 2.0×1、USB4×2(DP Alt Mode)、最大4画面 |
| 前面I/O | USB4×1(PD 15W出力)、USB 2.0×1、3.5mm、SDカードスロット、指紋センサー、Copilotボタン |
| 背面I/O | USB4×1(PD 65-100W入力対応)、USB 3.2 Gen2×2、2.5GbE×2、OCuLink×1、HDMI、DP |
| セキュリティ | 指紋認証センサー(Windows Hello対応) |
| サイズ | 195×195×42.5/47.5 mm |
| 重量 | 約1.5kg |
| 電源 | 内蔵(134.9W、19V/7.1A)、USB-C PD入力(65-100W)対応 |
| 対応OS | Windows 11 Pro(プリインストール) |
AMD Ryzen AI 9 HX 470(86 TOPS)とRadeon 890M(16CU)を搭載し、USB4×2・OCuLink・M.2×3スロットを備えた拡張志向のAIミニPCです。内蔵電源(134.9W)でACアダプタ不要なのもうれしいポイントですね。
特徴
プロセッサとAI性能(Ryzen AI 9 HX 470)
本機に搭載されるAMD Ryzen AI 9 HX 470は、コードネーム「Gorgon Point」と呼ばれるAPUで、前世代の「Strix Point」(HX 370)をクロック周波数向上でリフレッシュしたモデルです。
4つのフル性能Zen 5コアと8つの高効率Zen 5cコアを組み合わせた12コア24スレッド構成で、ベースクロック2.0GHz、最大ブースト5.2GHzに達します。HX 370の5.1GHzから100MHz向上していますね。TDPは標準28Wですが、cTDP(構成可能TDP)は15-54Wの範囲で調整可能です。
AI性能の指標となるPlatform TOPSは86 TOPS。内訳はXDNA 2アーキテクチャのNPU単体で55 TOPS、CPUとiGPUで31 TOPSです。MicrosoftのCopilot+ PC要件(40 TOPS以上)を大きく上回るため、Windows 11のAI機能(Recall、Cocreator、Live Captions、Windows Studio Effects等)をフル活用できます。
競合NPUとの比較
| プロセッサ | NPU TOPS(INT8) | Platform TOPS | 備考 |
|---|---|---|---|
| Ryzen AI 9 HX 470(本機) | 55 | 86 | Copilot+対応 |
| Ryzen AI 9 HX 370 | 50 | 80 | 前世代 |
| Core Ultra 5 125U | 11 | 約18 | Copilot+非対応 |
| Snapdragon X Elite | 45 | 45+ | Copilot+対応 |
| Apple M4 | 38 | — | — |
ローカルLLM(Llama 3 8B等)を実行した場合の推論速度は10-15 tokens/sec程度が報告されています(第三者レビューによる参考値)。本機はメモリを最大128GBまで拡張可能なため、中規模LLM(20B-30Bパラメータ)の実行も視野に入りますね。
iGPU性能(Radeon 890M)
内蔵グラフィックスはAMD Radeon 890M(RDNA 3.5アーキテクチャ、16 Compute Units)です。最大クロック2.9GHzで、3DMark Time Spyでは約4,084点を記録。RTX 2050 Laptop GPU(約3,700点)やGTX 1650 Laptopに近い性能を発揮します。
軽量〜中量級のゲームであれば、1080p解像度・低〜中設定でプレイ可能です。League of LegendsやValorantなどのeスポーツタイトルでは60 FPS以上が安定して出せる性能ですね。
ただし、本機のメモリはDDR5-5600であり、LPDDR5X-7500/8000を採用する競合機と比較するとメモリ帯域幅が狭く、iGPU性能に10-30%の差が出る可能性があります。重量級ゲームを重視するならeGPU接続(OCuLink経由)を検討すべきでしょう。
メモリとストレージ
メモリはDDR5-5600 SO-DIMM×2スロットで、最大128GBまで拡張可能です。ユーザーがメモリを交換・増設できる点は、オンボードLPDDR5X搭載の競合機に対する明確なアドバンテージですね。LLM推論、仮想化、大規模データベースなど、大容量RAMが必要な用途に対応できます。
ストレージはM.2 2280 NVMe×3スロットで、PCIe 4.0×4が2基、×1が1基という構成です。合計最大12TBの拡張が可能で、プロジェクト用・キャッシュ用・ライブラリ用など用途別にドライブを分けられます。2.5インチベイは非搭載のため、HDD内蔵はできません。
USB4・OCuLink・映像出力
USB4ポートは前面と背面に1つずつ、計2基搭載。最大40Gbpsの転送速度とDisplayPort Alt Modeをサポートします。背面のUSB4ポートはPD入力(65-100W)にも対応しており、対応アダプタがあればUSB-Cケーブル1本で電源供給が可能です。

背面にはOCuLink(PCIe 4.0×4)ポートも搭載。USB4よりも低レイテンシで、eGPU接続に特化したインターフェースです。理論帯域幅は約64Gbpsで、RTX 4070/4070 Super程度のGPUであれば約95-99%の性能を引き出せるとのレビュー報告があります。
映像出力はHDMI 2.1×1、DP 2.0×1、USB4×2(DP Alt Mode)で、最大4画面同時出力に対応しています。
ネットワーク
有線LANは2.5GbE×2を搭載。デュアルWAN、ソフトウェアルーター(pfSense、OPNsense等)、ホームサーバー用途に対応できる構成です。10GbEには非対応ですが、家庭用NASとの組み合わせでは十分な帯域を確保できますね。
無線LANはWi-Fi 7(802.11be)とBluetooth 5.4に対応しています。
外観
本体サイズは195×195×42.5/47.5mm、重量は約1.5kgです。約20cm四方の正方形で、Mac mini(2023年以前モデル)とほぼ同サイズ。デスクの隅やモニター裏に設置しやすい形状ですね。

天板はアルミ素材で高級感があり、指紋認証センサー(Windows Hello対応)も搭載。VESA金具が同梱されているため、モニター背面への取り付けも可能です。
その他
電源・冷却
本機の大きな特徴の一つが 内蔵電源(134.9W、19V/7.1A) です。外付けACアダプタが不要で、AC電源ケーブル1本を接続するだけで起動できます。デスク周りをスッキリさせたいユーザーにはうれしい設計ですね。
冷却システムはデュアルファン方式で、L字型ヒートパイプと金属ヒートシンクを組み合わせています。第三者レビューによると、高負荷時でもファンノイズは約35dB程度に抑えられており、静音性は優秀との評価です。
消費電力は、アイドル時7-10W、ゲーミング時60-70W、ベンチマーク高負荷時80-86W程度との報告があります(実機未検証、測定条件により変動)。
BIOS・運用機能
BIOSはマウス操作対応の視覚的UIを採用。電力制限設定(15W/20W/28W/45W/54W)やVRAM割り当て(2-48GB)、Wake-on-LAN、Auto Power Onなどの設定が確認されています。
保証・サポート
公式ストア購入で2年保証、30日間返品・返金保証、180日間交換対応が適用されます。ドライバやBIOSは公式サポートページ(https://www.minisforum.com/new/support)で提供されています。
購入前に確認すべき事項
以下の項目は公式一次情報で明確に確認できませんでした。購入ルートによっては注意が必要です。
- PSEマーク・技適マーク:日本公式サイト経由なら対応済みと推測されますが、並行輸入品は要確認
- 内部構造画像:M.2スロットの位置や冷却との関係は公式画像で未確認
- ベアボーン構成:OS・メモリ・SSD非搭載モデルの価格は未発表
まとめ
MINISFORUM AI X1 Pro-470は、86 TOPSのAI性能と128GBメモリ対応、M.2×3スロット、OCuLink eGPU拡張を兼ね備えた、2026年前半の注目株ミニPCです。
ローカルAI推論を試したい開発者、コンテンツ制作で大容量RAMとストレージが必要なクリエイター、ホームラボ運用でストレージ拡張と2.5GbE×2が欲しい人には刺さる一台ですね。eGPU拡張でゲーミング性能を後から強化したい人にも、OCuLink標準搭載は魅力的です。
一方で、iGPU性能を最大化したい(ゲーミング重視)場合はLPDDR5X-7500搭載機、10GbE必須ならMS-01、2.5インチHDD内蔵が必要ならベイ搭載モデルを検討すべきでしょう。
価格表
| 販売元 | 構成 | 価格(参考) |
|---|---|---|
| MINISFORUM グローバル | HX 370モデル(参考) | $735.90〜 |
| MINISFORUM グローバル | 通常価格 | $919.00 |
| MINISFORUM 日本公式 | — | ¥124,799 |
※HX 470モデルの正式価格は発表待ち。セール状況により変動します。
関連リンク
- 公式製品ページ(グローバル):https://store.minisforum.com/products/minisforum-ai-x1-pro-470
- 公式製品ページ(日本):https://www.minisforum.jp/products/minisforum-ai-x1-pro-470
- 公式サポートページ:https://www.minisforum.com/new/support
- 公式保証ポリシー:https://store.minisforum.com/pages/returns-exchanges-and-warranty
- AMD Ryzen AI 9 HX 470 仕様:https://www.amd.com/en/products/processors/laptop/ryzen/ai-400-series/amd-ryzen-ai-9-hx-470.html
