
38mm角のMini AI SBC「Firefly CAM-3576Q38」
Fireflyは超小型Mini AI MainboardのCAM-3576Q38を発表しました。Rockchip RK3576(4×A72+4×A53)と6 TOPS NPUを38mm角の基板に凝縮し、産業用カメラやエッジAI機器の組み込み用途を想定した設計です。FPC経由のI/O設計が中心で、量産を前提にしたカスタム設計に向いています。
Luckfox Technology「LuckFox Lyra」は、Rockchip RK3506G2を搭載した超小型Linux開発ボードです。Cortex-A7トリプルコアにCortex-M0を組み合わせ、Linuxの柔軟性とリアルタイム制御を両立します。
2024年12月21日、Luckfox Technologyは「Luckfox Lyra(RK3506G2)」を販売開始しました。 最安モデルは8ドル(約1,200円)という低価格で登場した、Linuxマイクロ開発ボードです。
本製品は、Rockchipの新型SoC「RK3506G2」を搭載しており、Cortex-A7トリプルコア と Cortex-M0 をワンチップに統合している点が特徴です。LinuxでネットワークやUIを動かしつつ、M0コアでリアルタイム制御を行うといった使い分けが可能です。
| ■ 製品名 | LuckFox Lyra | ||
|---|---|---|---|
| SoC | Rockchip RK3506G2 | 構成 | 3x Cortex-A7 @ 1.2GHz 1x Cortex-M0 |
| メモリ | 128MB DDR3L | ストレージ | MicroSDスロット |
| GPU | 2D Graphics Engine | NPU | 未確認 |
| 映像出力 | MIPI DSI (2-lane) | イーサネット | なし (Baseモデル) |
| USB | 1x USB 2.0 Type-C (OTG) 1x USB 2.0 (Pad) | 無線 | なし |
| GPIO | Matrix IO (24-pin) | 電源 | USB Type-C |
| サイズ | 未確認 (重量 ~10g) | OS | Buildroot, Ubuntu |
| 価格 | $7.99 (Base) | 付属品 | 未確認 |
Cortex-A7とM0をこのサイズに押し込んだ、8ドルの制御・IoT特化型SBC です。
LuckFox Lyraの核となる Rockchip RK3506G2 は、少々珍しい構成のSoCです。 メインの演算には枯れた32bitコアである Cortex-A7 を3基(最大1.2GHz)搭載し、さらに Cortex-M0 コントローラを内蔵しています。
これにより、LinuxをA7側で走らせてネットワークやログ収集、上位システムとの連携を担当させつつ、GPIO操作やタイミングに厳しい処理はM0側に任せる、といった役割分担(AMP: Asymmetric Multi-Processing)が可能です。Raspberry Pi Pico(マイコン)とLinuxボードを1つにまとめたような運用が期待できます。
製造プロセスは22nmプロセスを採用。GPUは3D描画用ではなく、2Dハードウェアエンジンとディスプレイ出力エンジンのみの搭載です。GUIを表示する場合は軽量なライブラリを選ぶ必要がありますが、情報表示パネルや計器盤のような用途には十分でしょう。
インターフェースは USB Type-C、MicroSDスロット、MIPI DSI、そして 拡張パッド というシンプルな構成です。
無線LANや有線LANポート(RJ45)はBaseモデルには搭載されていません。ネットワーク接続が必要な場合は、USB接続のWi-Fiドングルを使用するか、USB経由でホストPCと通信(RNDIS等)する形になります。なお、上位の「Lyra Plus」系ではRJ45端子が搭載されているようなので、用途に応じてモデルを選ぶのが良さそうです。
GPIOなどの低速I/Fは「Rockchip Matrix IO」として、24本のピン(RM_IO)に集約されています。既存のRaspberry Pi用HATなどをそのまま挿すことはできませんが、公式Wikiでピンアウトが公開されており、必要な機能を割り当てて使う形になります。
電源入力は USB Type-C から行います。このポートはプログラムの書き込み(Burn)にも使用されます。 推奨される電圧・電流値は公式情報で明記されていませんが、構成的にそこまで大電力は食わないと推測されます。ただし、USBポートからの給電でディスプレイなどを駆動させる場合は、電源元の供給能力に注意が必要です。
冷却についてもファンやヒートシンクの指定はありません。Linuxをフル負荷で回し続けるような使い方の場合は、チップ温度を確認しながら放熱対策を検討したほうが安全です。
基板上面。中央にRK3506G2、下部にMicroSDスロットが見える
非常にシンプルなレイアウトです。ブート用のボタン(BOOT/RESET)も実装されており、開発時の利便性が考慮されています。
基板下面。主要な部品は上面に集約されている
裏面はフラットで、組み込み時に干渉しにくい作りです。中央のパッドは放熱用と思われます。
ポート面。USB-C端子のみの潔い構成
LuckFox Lyraは、「Linuxが動くマイコン」としての性格が強いボードです。 リッチなGUIや重い処理には向きませんが、IoTゲートウェイやインテリジェントなコントローラとして、わずか8ドル で導入できるのは大きな魅力です。
特に「マイコンでは処理しきれないが、ラズパイでは過剰かつ大きすぎる」というニッチな領域に刺さる仕様です。
| モデル | メモリ | ストレージ | 実売価格 (参考) |
|---|---|---|---|
| Lyra (Base) | 128MB | なし (TFブート) | $7.99 |
| Lyra B | 128MB | 256MB Flash | ~$17.99 |
まずはBaseモデルでBuildrootを走らせ、軽量Linuxの挙動を試してみるのが面白いでしょう。

Fireflyは超小型Mini AI MainboardのCAM-3576Q38を発表しました。Rockchip RK3576(4×A72+4×A53)と6 TOPS NPUを38mm角の基板に凝縮し、産業用カメラやエッジAI機器の組み込み用途を想定した設計です。FPC経由のI/O設計が中心で、量産を前提にしたカスタム設計に向いています。

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