
NanoPi M5:RK3576×6TOPS NPU搭載の小型SBC
FriendlyElecの「NanoPi M5」は、RK3576搭載で6 TOPS NPUと1GbE×2、M.2 NVMeスロットを備えた90×62mmの小型SBCです。USB-C(6〜20V、PD/DC)対応で設置の自由度が高く、ルータやNAS、エッジAI用途を考えている方に刺さる一台です。
Banana Pi(BPI team)は「Banana Pi BPI-Forge1」の公開販売を告知しました。Rockchip RK3506J(Arm Cortex-A7 トリプルコア)を搭載し、デュアル100Mbpsや制御系I/Oを意識した小型SBCです。Buildroot前提で組み込み用途に寄せた一方、メモリ512MBや拡張仕様の未確認点もあるため、用途の見極めが重要になります。
2025年5月16日、Banana Pi(BPI team)はBanana Pi BPI-Forge1の公開販売を告知しました。公式Docsと公式フォーラムに製品情報が掲載されています。
本機はRockchip RK3506J(Arm Cortex-A7 トリプルコア)搭載で、デュアル100MbpsやRS485・CAN系の用途ラベルが見えるなど、音声・簡易HMIと産業制御寄りのI/Oを意識した小型SBCです。公式OSはBuildrootが前面に出ていますね。
メモリは512MBと控えめで、M.2/PCIeの有無やGPIO電圧、熱設計の前提など「刺さるかどうか」の条件は一次情報だけだと埋まり切りません。量産・常時稼働を想定する場合は、回路図・2D図面・動作温度などの追加情報の入手可否も含めて確認しておきたいところです。
| ■ Banana Pi BPI-Forge1 | |
|---|---|
| CPU | Rockchip RK3506J(Arm Cortex-A7 トリプルコア) |
| GPU | 2Dハードウェアエンジン・表示出力エンジンの言及あり(3D GPUは未確認) |
| NPU | 未確認 |
| メモリ | 512MB DDR3L |
| オンボードストレージ | 512MB(NAND表記、eMMC表記もあり:未確認) |
| 外部ストレージ | microSDスロット |
| ブート/書き込み | USB-C経由フラッシュ(公式DocsはeMMC Boot表記)・microSD Boot |
| 有線LAN | 100Mbps ×2ポート |
| USB | USB-C(PD・Programming表記)×1、USB 2.0 Host(ポート数は未確認) |
| 映像出力 | MIPI DSI 2-lane(HDMIは未確認) |
| オーディオ | 3.5mmオーディオジャック |
| 拡張 | 40ピンヘッダ(I2C/UART/GPIO/ADC/CAN等)、RS485・CAN系端子ラベル |
| 電源 | 12V/2A(Docsに記載)。USB-C給電条件は未確認 |
| 対応OS | Buildroot(Kernel 6.1等)、RT-Thread、ベアメタル、Preempt-RT・Xenomai |
| サイズ | 92×60mm |
| 付属品 | 未確認 |
RK3506J+デュアル100Mbps+12V給電+Buildrootを前提に、音声・簡易HMIと産業I/Oを堅実にまとめた92×60mm級の小型SBCです。 メモリ512MBと100Mbpsネットワークは明確な割り切りポイントで、NASや高帯域ゲートウェイには最初から向きません。
BPI-Forge1の芯はRockchip RK3506Jです。Arm Cortex-A7のトリプルコア構成で、最新の大規模SoCで押し切るタイプではありません。音声対話・オーディオI/O・簡易表示といった「現場のUI周り」を地に足をつけてまとめる狙いが見えます。
RK3506シリーズは、Rockchipの産業・IoT向けローエンドSoCです。同系統にはRK3506B(Cortex-A7 トリプルコア+Cortex-M0)もあり、リアルタイム制御を重視した派生が存在します。RK3506Jの「J」は産業グレード(Industrial Grade)を示すサフィックスと推測されますが、温度定格などの厳密な定義は未確認です。
ここ、派手さはないですが地味に効いてくる設計なんですよね。HMI用途は「安定して動く」「復旧できる」「配線がシンプル」が勝つことが多いです。
NPUの搭載は一次情報(公式Docs/フォーラム告知/公式ストア)からは確認できませんでした。2Dエンジンや表示出力エンジンの言及はあるものの、推論アクセラレータ前提のボードではなさそうです。
競合との比較で言うと、以下のような選択肢があります:
| ボード | NPU性能 | 価格帯 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| BPI-Forge1 | なし | US$23 | 産業制御・HMI特化 |
| Raspberry Pi 5+Hailo-8L | 13TOPS | US$80〜 | 汎用+後付けAI |
| Orange Pi AIpro | 8TOPS | US$109〜 | AI推論特化 |
| Radxa ROCK 3A | 0.8TOPS(NPU内蔵) | US$35〜 | バランス型 |
BPI-Forge1は、そうしたAI志向よりも、制御・音声・簡易表示の「現場寄り」を優先したい人に向くタイプです。
メモリは512MB DDR3Lで、GUIやコンテナを積むような用途では余裕は多くありません。音声処理や制御系の役割に寄せて割り切るほうが現実的です。
ストレージは公式ストアでは512MB(NAND表記)が案内されています。加えてmicroSDスロットを備え、microSD運用も前提にできます。公式Docsでは、USB-C経由のフラッシュ手順(eMMC Boot表記)と、microSDへの書き込み(microSD Boot)が案内されています。
ただし、公式ストア側の「NAND」表記と、公式Docs中の「eMMC」表記が一致しません。オンボードストレージの厳密な種別は未確認なので、量産前提ならここは突き合わせたいところです。
うれしいポイントは、復旧に効くMaskrom表記が画像上で確認できること。ブートが詰まったときに戻れるかどうかは、組み込み用途では本当に大事なんですよね。
有線LANが100Mbps 2ポートという構成は、帯域よりも「2系統で分ける」「物理的に堅くつなぐ」を優先しているように見えます。たとえばWAN/LAN分離の小型ゲートウェイや、装置と上位ネットワークを別系統で持たせる構成が作りやすいです。
一方で100Mbpsはボトルネックになりやすいので、画像ストリームを複数流す・大容量ログを吸い上げる、といった用途には不向きです。
40ピンヘッダがあり、I2C/UART/GPIO/ADC/CAN等の用途ラベルが画像で確認できます。ただし、ピンアサイン詳細やGPIO電圧(3.3V/5V)など、互換性に直結する仕様は未確認です。 Raspberry Pi互換を前提に置き換えるより、「専用ボードとして使う」前提で見るほうが安全ですね。
M.2スロットやPCIeについても未確認です。拡張ストレージや高速I/Oが必要な人は、最初から別クラスのSBCを検討したほうが早いでしょう。
電源は公式Docsのセットアップで12V/2Aが明記されています。USB-Cは「PD・Programming」表記ですが、PDの電圧レンジや優先入力などは未確認です。
また、放熱部材や動作温度、筐体前提などの熱設計情報も未確認です。産業用途を名乗るSBCほど、筐体内温度・通風・電源品質の前提が効くので、量産・常時稼働を想定する場合は回路図/2D図面/部品表の入手可否も含めて事前確認をおすすめします。

参考:
Banana Pi 公式フォーラム(public sale告知)
画像上段に、SoC(RK3506J)やDDR3、40ピンヘッダ、USB-C(Programming/PD表記)、USB 2.0、デュアル100Mbps、12V DC入力などの主要部品・端子がまとめて示されています。 配置把握には有用ですが、ピンアサインや電気仕様(GPIO電圧など)はこの画像だけでは確定できません。
画像下段に、基板下面側の実装とmicroSDスロット位置が示されています。実装密度や部品配置の雰囲気はつかめますが、放熱パッド仕様や温度定格の情報は確認できませんでした。
側面写真ではないものの、100Mbps 2ポート、USB 2.0、USB-C、12V DC、3.5mmジャックなどがラベルで確認できます。 RJ45が2段で並ぶ点と、12V入力が同じ側に寄る点は、筐体設計・配線計画に効いてきます。現場で使うなら、こういう「端子が寄っている」配置がうれしいポイントになりますね。
BPI-Forge1は、RK3506J+Buildroot前提という説明が前面に出ており、豪華な映像出力や高速I/Oというより、音声・簡易HMI・制御系I/Oを堅実にまとめる方向性の産業向け小型SBCです。
デュアル有線LANと制御系I/Oを活かして、ゲートウェイや音声・HMI端末を作りたい人や、Buildroot/RT-Thread前提で堅実に組み込み開発を進めたい人には最適な選択肢です。12V給電に対応した小型サイズなので、産業機器への組み込みにも適しています。
一方で、NASや高帯域ネットワーク構築、ローカルAI推論などを主目的とする人には力不足です。また、Linuxデスクトップやコンテナ運用、ギガビットイーサネットやWi-Fiを必要とする用途にも向いていません。
価格・在庫は変動しますが、公式ストアではUS$23.00の表示を確認しました(最終確認日:2025年12月29日 JST)。
| 販売元 | 価格(参考) |
|---|---|
| 公式ストア(BPI-Shop) | US$23.00 |
※価格は変動する場合があります。最新情報は各販売元でご確認ください。

FriendlyElecの「NanoPi M5」は、RK3576搭載で6 TOPS NPUと1GbE×2、M.2 NVMeスロットを備えた90×62mmの小型SBCです。USB-C(6〜20V、PD/DC)対応で設置の自由度が高く、ルータやNAS、エッジAI用途を考えている方に刺さる一台です。

Banana PiはAI向けコアモジュール「Banana Pi BPI-SM9」の製品情報を公開しています。SOPHGO BM1688搭載で最大16 TOPS(INT8)表記があり、公式Docsでは複数のHDビデオストリームのデコード・解析など映像解析寄りの用途が強く意識されています。ただし電源(5V/12V)やサイズ、GbEポート数などに公式内で表記ゆれがあるため、購入時はモジュール単体・IOボード・セットのどれを指しているか確認するのが安全です。

Boardcon Embedded DesignはRockchip RK3576採用の「Boardcon Compact3576」を発表しました。SoMとベースボードに分かれたモジュール分離型で、6 TOPS NPU・HDMI 2.1出力・HDMI入力など充実したI/Oが特徴です。量産や派生ボード設計を見据えた構成がうれしいポイントですね。

メーカーyouyeetooは「youyeetoo R1」を発売しました。100×69.3mmのカードサイズにRK3588S(8コア・最大2.4GHz)と6TOPS NPU、そしてM.2(NVMe/SATA)まで詰め込んだAIoT寄りSBCです。ただし、リビジョン(v3かどうか)でM.2サイズやUSB 3.0との同時利用制約が変わるため、購入前の確認が必須です。