
ZimaBoard 2は、Intel N150プロセッサにデュアル2.5GbE、さらにPCIeスロットを備えた拡張性抜群のシングルボードサーバーです。NASやホームラボの構築に最適な、DIY精神溢れる一台です。
Zimaは、シングルボードサーバーの新作「ZimaBoard 2」を公開しました。
前作の「拡張可能なシングルボードサーバー」というコンセプトを継承しつつ、プロセッサを最新世代のIntel N150に刷新。ネットワークもデュアル2.5GbE化され、自作NASやホームサーバー愛好家にとって待望のアップグレードとなっています。
PCIeスロットを備えたコンパクトなSBCという独自のポジションは健在で、「小さいけど拡張性は妥協しない」という人にはまさに刺さる一台ですね。
スペック
| ■ ZimaBoard 2 | |
|---|---|
| CPU | Intel N150(4コア / 最大3.6GHz) |
| GPU | Intel UHD(最大1GHz) |
| メモリ | 8GB / 16GB LPDDR5x-4800 |
| ストレージ | 32GB / 64GB eMMC |
| ネットワーク | 2.5GbE×2 |
| 映像出力 | Mini DisplayPort 1.4(4K60対応) |
| 拡張スロット | PCIe 3.0 x4(物理x4形状) |
| インターフェース | USB 3.1×2、SATA 3.0×2 |
| 電源 | 12V 5A DC入力 |
| TDP | 10W |
| サイズ | 140×83×31mm |
「シングルボード」を名乗りつつも、中身はノートPC級。拡張性はデスクトップ並みという、ユニークな立ち位置のボードです。
特徴
CPU / SoC
SoCにはIntel N150を採用しています。これは2024年に登場した「Twin Lake」世代のプロセッサで、Alder Lake-N系のリフレッシュにあたります。4コア/4スレッドで最大3.6GHz、TDP 10Wという低消費電力設計ながら、前世代のCeleron N5105(Jasper Lake)と比較して約3倍の処理性能向上を謳っています。
実際、ファイルサーバーやDockerコンテナの運用、軽めのメディアサーバー(Jellyfin、Plexなど)としても十分に機能する実力を持っていますね。ホームサーバー用途にはちょうどいい塩梅のパフォーマンス。
メモリはLPDDR5x-4800を採用し、8GBまたは16GBの構成を選択可能。オンボードeMMCも32GB/64GBから選べるので、OSの起動ドライブとしては十分です。
ネットワーク性能
このボードの最大の強みの一つが、2.5GbEポートを2基標準搭載している点です。
リンクアグリゲーションによる帯域確保はもちろん、WAN/LANを分離したソフトウェアルーター(OpenWrt、pfSenseなど)の運用にも最適。1GbEの壁に阻まれることなく高速な通信環境を実現できます。
NASとして使う場合も、2.5GbEの恩恵は大きいですね。SATAストレージでも転送速度がネットワークにボトルネックされにくくなります。
圧倒的な拡張性
ZimaBoardシリーズのアイデンティティとも言えるのが、剥き出しのPCIeスロットです。
PCIe 3.0 x4スロットを1基搭載しており、10GbEカード、NVMe拡張カード、さらには省電力なGPU(RTX 3050など)まで、標準的なPCIeカードをそのまま接続できます。ライザーカード経由でも運用可能なので、用途に合わせてハードウェア構成を「育てる」ことが可能なんですよね。
また、SATA 3.0ポートも2基備えており、HDDを直接繋いで大容量NASを構築するのも容易。電源も12V 5Aで、高容量HDDを2台駆動できる設計になっています。
「小さいけど、やれることは妥協しない」を体現したボードです。
ZimaOS:初心者にもうれしいプリインストールOS
ZimaBoard 2には、公式のZimaOSがプリインストール済み。ブラウザ経由で直感的にアプリやファイルを管理でき、RAIDセットアップも3ステップで完了します。
CasaOSをベースに開発されており、Dockerアプリの追加もワンクリック。Home Assistant、Pi-hole、Jellyfinなど、ホームサーバー定番アプリがすぐに動かせます。もちろん、Linux、Windows、OpenWrt、pfSense、Androidなど他のOSにも対応しています。
外観


サイズは140×83mmとスマートフォンの長さほど。厚みはありますが、この拡張性を考えれば驚異的な小ささと言えます。
アルミ製ヒートシンクが筐体を兼ねたファンレス設計で、完全静音動作が可能。24時間稼働のホームサーバーには非常にうれしいポイントですね。
競合製品との比較
| 製品 | CPU | メモリ | ネットワーク | PCIe | SATA | 価格帯 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ZimaBoard 2 | Intel N150 | 最大16GB | 2.5GbE×2 | PCIe 3.0 x4 | 2ポート | $219〜 |
| ZimaBlade | Intel N3350 | 最大16GB | GbE×1 | PCIe 2.0 x4 | 2ポート | $69〜 |
| Raspberry Pi 5 | BCM2712 | 最大8GB | GbE×1 | なし | なし | $60〜 |
| ODROID-H4 | Intel N97 | 最大64GB | 2.5GbE×2 | PCIe 3.0 x1 | 2ポート | $119〜 |
ZimaBoard 2の強みは「PCIe 3.0 x4」と「デュアル2.5GbE」の組み合わせ。同価格帯では拡張性の面で頭一つ抜けています。一方、純粋なコストパフォーマンスを求めるなら、ZimaBladeやODROID-H4も検討の余地がありますね。
まとめ
ZimaBoard 2は、「コンパクトかつ静音、だけど拡張性だけは譲れない」というホームサーバーユーザーに最適な解決策です。
Intel N150によるパフォーマンス向上、デュアル2.5GbEによるネットワーク強化、そしてPCIe 3.0 x4スロットによる無限の拡張性。この組み合わせは、同価格帯のSBCではなかなか見られません。
ZimaOSのおかげで初心者でも扱いやすい間口の広さを備えつつ、PCIeカードを追加すればGPUパススルーやAI推論といった上級者向けの用途にも対応できます。「自分好みの最強の小型サーバー」を作り込みたい人には、これ以上なく楽しいボードですね。
一方で、PCIeカードを差すとその分サイズが大きくなるため、最終的な設置形態をイメージしながら導入することをおすすめします。
価格表
| モデル | 構成 | 価格(税別・送料別) |
|---|---|---|
| ZimaBoard 2 832 | 8GB RAM / 32GB eMMC | $219 USD |
| ZimaBoard 2 1664 | 16GB RAM / 64GB eMMC | 要確認 |
| Mini NAS Kit | 本体+HDDラック+アクセサリ | $349 USD〜 |
※ 2025年12月時点の公式ショップ価格。為替レートや送料により変動します。
